政治意識 political awareness 2004 3 26

 民主主義社会において、
政府とは、与えられるものではなく、
国民が作っていくものである。
しかし、有権者に、正しい政治意識があることが、前提条件です。
 現代という時代は、その政治意識が、問われている時代なのです。
現代における独裁者は、
選挙で選ばれてから、独裁者になっているのです。

 歴史を振り返れば、このようなことがありました。
1933年、政権を握ったヒトラーは、議会を解散しました。
そして、選挙期間中に、国会放火事件が起きると、
これを、共産党の陰謀(真相は不明です)として、共産党を弾圧したのです。
 選挙で圧勝したナチス党は、
1933年3月、「全権委任法」を成立させたのです。
 この「全権委任法」とは、
ヒトラーに対し、議会の同意なしで、
自由に、法律を制定する権限を認めるものです。

 ヒトラーは、彼の著書「我が闘争」で、このように書いています。
「民衆の圧倒的多数は、
冷静な熟慮より、
むしろ、感情的な感じで、考え方や行動を決めるという女性的素質を持っている。
 大衆の受容力は、非常に限られており、
理解力は小さいが、
そのかわり、忘却力は大きい。
 効果的な宣伝は、重点を、うんと制限して、
そして、これを、スローガンのように利用し、
継続的に行なわなければならない。」

 民主主義社会において、
政府とは、与えられるものではなく、
国民が作っていくものである。
 しかし、国民の政治意識が低ければ、「ヒトラー」を、国民が作るのです。
「ヒトラー」は、国民によって、選挙によって、作られたのです。
 民主主義社会においては、
民主主義教育が重要です。
「民主主義の学校」が必要です。



















































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